スイッチ用語の説明
カタログ中に使用されている用語の代表的なものを掲げておりますのでご利用ください。
切換えタイミング
下記に示す切換えタイミングがあります、また複数の回路における各回路の切換え順位を表す場合もあります。
・ショーティング
回路切換え時、端子間が電気的に一旦接続した後切換わるもの。

・ノンショーティング
回路切換え時、端子間が電気的に一旦OFF(断)となるもの。
切換えタイミングを明記していない製品はノンショーティング切換えの製品です。

・規定せず
回路切換え時、動作の仕方又はポジションにより前記ショーティング、ノンショーティングがランダムに 発生する製品で、切換えタイミングを規定できない構造の製品です。
回路
一般的に微少電流回路の場合、□回路□接点で表します。( 例 : 1C-2P )
電源スイッチでは、単極単投( SPST : Single Pole, Single Throw )等で表すことがありますが、当社スイッチカタログでは全て □回路□接点で回路を表しています。
定格
スイッチの最大使用可能電圧及び電流値のことです。
接点構造
・しゅう動接点
固定接点上を可動接点がすべりながら接触する接点構造で、接点(固定接点と可動接点)間に介在する絶縁物を機械的摩擦により取り除き、クリーンな接触面を保つ構造を有した接点をいい、微少電流用として優れています。
・両面しゅう動接点
固定接点上を可動接点がすべりながら接触する接点構造で、かつ固定接点を可動接点が両側からはさみ込むしゅう動接点。
チャタリング・バウンス
機械的接点を有するスイッチは、切換え途中における接点の瞬時的ON・OFF、及び静止位置においては外部からの原因(衝撃・振動など)によって、接点の瞬時的ON・OFF が起こり、この現象をチャタリング・バウンスといいます。
デジタル回路に使用する場合、チャタリング・バウンスが発生しても誤動作が生じないよう回路設計時に予め配慮していただく必要があります。
接点間隔
固定接点と可動接点の間隔で開閉に有効な接点間距離です。
OA 機器のドア用インターロックスイッチ等に使用される場合、安全規格により接点間隔が規定されています。
スナップイン
ターミナルがキンク状にフォーミング(自立端子)されており、プリント基板穴に挿入した後スイッチが抜け落ちぬよう、保持される構造。
またスイッチ筐体にバネ性保持部を設け、パネル等に挿入した後スイッチが抜け落ちぬよう、保持される構造。
アクチュエータ(レバー)
スイッチの一部をなしていて、それに加えられた外力が内部機構に伝わり、可動接点を動かしてスイッチの開閉を行わせる機構をいいます。
